一般整備 ベルガルタヤマハ BT1100ブルドッグ 2004年モデル その③

今度はフロントフォークのオーバーホールです。
特にオイル漏れを起こしている訳ではないのですが、前回オーバーホールをしたのが7年前なので、
そろそろやらないといけないかな?と思われたそうで・・・。ではやりましょう!となりました。

外観から見てもダストシールは劣化しヒビ割れていて、
その隙間から侵入した雨水が、オイルシールやストッパーリングを錆で腐食させてしまっていました。
オイル漏れが発生するのも時間の問題だったかもしれませんね。

左が取り外したオイルシールのストッパーリングで、右が新品です。
腐食していて、もはやストッパーの役目を果たしていないですね。

左が抜き取ったフォークオイル。ヘドロの様な色と、腐敗したフォークオイル特有の匂いがします(+o+)

当然フロントフォークの底にはスラッジがごっそり溜まっていますので、
洗油とパーツクリーナーで綺麗にします!

それ以外の構成部品もバラバラに分解して綺麗に清掃です。

元々組んであったフォークシールSETもこれが使用されていましたが、
お客様のご希望でリピート注文致しました。
『SKFのフォークシールKIT』です!
初めて使用させて頂きましたが、いいですね!これ!
オイルシールをフォークに圧入して、インナーチューブを作動させた時のフリクションが少なく、
インナーチューブが『スー』と動いてきます!
フォークの動きが良くなる事は、路面追従性が良くなり、ライダーに路面の情報を伝えやすくして乗り易くなります。
ノーマルのフォークシールに対し20%以上のフリクションを低減し、耐久性もUP!との事ですので、言い事ずくめですね!

今回使用したのは緑色ですが、黒のラインナップもありますので、目立つ色がイヤだなと言う方にもお勧め出来ます!
フロントフォークのオーバーホールを検討されている方はいかがでしょうか!

で、いきなり完成画像です!
フォークオイルとオイル・ダストシールのリフレッシュで低フリクションの効果がハッキリ分ります!


リヤショックはオーリンズ製で、約10年前に装着されてからノーメンテナンスとの事でした。
フロントフォークをメンテナンスさせて頂いたので、
リヤショックも同時に行えばさらに乗り心地が良くなりますよとお勧めさせて頂き、
リヤショックのオーバーホールも行わせて頂きました!

リヤショックのメンテナンスは特殊な機材が必要になりますので、
今回はオーリンズリヤショックの日本輸入代理店のカロッツェリアJAPANに送ってオーバーホールを依頼しました。
納期は時期にもよりますが約2週間~です。

交換された部品と一緒にオーバーホールの完了したリヤショックが送られてきましたので、
車両に装着して今回のメンテナンス一式は完成です!