一般整備 スズキ アクロス 1993年式 エンジン不動修理 その②

まずはキャブレターのオーバーホールです。
ばらして部品を漬け込んだキャブクリーナーの残液とでも言うのでしょうか、その液体は錆色です。

ジェット類も腐食が進んでいたので、今回はごっそり交換させて頂きました。
新品はピカピカです!

後は組み上げて車体に搭載し、無事始動出来ました。
パイロットスクリューの調整と、同調をとってキャブレターのオーバーホールは完成致しました。

そして交換する事となった新品のガソリンタンク!
私自身アクロスのガソリンタンク交換は初めてです・・・(・o・)
サービスマニュアルを確認すると色々と取り外さないといけない事が判明いたしました。

そして、レーシングスタンドではダメな事が判明・・・。
なぜなら、スイングアームもリヤショックも取り外さないといけないのです(+o+)
バイクを吊り上げないといけない為、エンジン下にジャッキをかませるのと、短管で組んだ門でリヤ周りを吊り上げます。
そしてどんどんばらして行きます!

ふうっ!こんな感じです。
そして取り外したガソリンタンク。

ガソリンコックも、燃料センサーもサビサビでした。

そして、ガソリンコックを取り外した穴から覗き込んだガソリンタンク内も、やはりサビサビです。

ガソリンコックは、ばらしてオーバーホールです。
そして、逆の手順で組み上げて行き、ガソリンタンクを搭載!

今回は、かなり高額な整備となってしまいましたが、これで安心して長く乗って頂けるはずです。
ガソリンタンク内に錆を発生させないコツは、極力ガソリンタンク内に空気の空間を作らない事です。
つまりは、ガソリンタンクを満タン状態に維持するという事です。

何故かと言うと、空気中には水分が混じっています。湿気ですね。
これがガソリンタンクと外気温との差により、ガソリンタンク内で結露します。
今の時期、お鍋がおいしいですが、お鍋をしている部屋の窓は結露してびちゃびちゃですよね?
これが錆を発生させる原因になる訳です。

なので、先にも申し上げましたが、ガソリンタンク内に錆を発生させない様にするには、常にガソリン満タン状態を心掛けて頂く事です。バイクで出かけたら、家の近くでガソリンを給油してから戻る!を心掛けて下さいね~